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タイでの取り組み
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タイの現状|活動概要

これまでにエイズ孤児施設の支援などを行いました

[山岳民族調査支援事業]

タイのエイズ問題は、国家を滅ぼすと言われるほど深刻でした。買春が盛んなタイにおいては、村々には必ず売春宿があると言われるほど、買春が日常化しています。この状況が、爆発的にエイズを蔓延させる下地になったことは言うまでもありません。

エイズに冒された人々はやせ衰え、ボロボロの体で命を失う。大人だけではない罪の無い子供たちも犠牲になりました。エイズで両親を失い孤児となったのです。母親の胎内で、エイズに感染した赤ちゃんが生まれたのです。この子供達の余命はいくばくもありません。

タイの山中には、カレン族、モン族、アカ族などの山岳民族が数多く暮らしています。宗教の違いや、民族差別で虐げられる人々の貧困の状態は、かなり深刻です。農業で暮らす山岳民族の年収は、同じタイ人に比べても、10分の1以下と言われるほどです。

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雨季になると雨が降り続き、農業が出来ない人々は、お金を使い果たし、食べ物を食べつくす。家族を助けるために、生き延びるために、少女達が売春婦として売られていく。日本で言えば、中学生ぐらいの娘達が、両親のためにと、エイズに感染し、命を失うことを覚悟して売られていくのです。

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アジアチャイルドサポートは、タイ北部メインホーンソン地区に暮らすモン族、カレン族の村に支援物資の援助や、調査を行っています。

[エイズ孤児支援事業]

エイズで両親を失い孤児となった子供は、地域においては深刻な差別や虐待を受けていました。「エイズは空気で感染する」という、無知による誤解で、徹底的に苛められています。村はずれの小屋に閉じ込められ、食べ物を投げ与えられていた子供も居ました。

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そんな子供達を保護する施設が、タイの首都バンコクから、西へ車で3時間ぐらいの場所にあります。この施設では40名近くの、5歳から15歳までの子供達が住んでいて、この施設を運営する団体に協力し、遊具などの設置を行いました。