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伝伝虫通信バックナンバー 通巻17号
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世界中で児童労働に従事している子どもたちは、約2億1,800万人

児童労働とは・・・概ね15才未満の子どもたちが、十分な教育や成長の機会を与えられずに働くことをいいます。また、18才未満の子どもが心身の健康、安全、道徳を害するおそれのある労働に従事している場合は「最悪の形態の児童労働」といいます。

働く子どもたち

The children who work
カンボジア 洗濯をする少女たち
洗濯をする少女たち

井戸の前で4名の少女たちが洗濯をしていた。みんな明るくて愛嬌がある。ペチャクチャ、おしゃべりをしながら洋服を洗っていた。「日本だと、洗濯はお母さんがやるのだよ」と言うと、目を丸くして「どうして、ナゼ、子供たちがやらないの。お母さんを大事にしないといけないよ」と笑いながら言った。

ミャンマー 洗濯をする少女
洗濯をする少女

川でお母さんと一緒に洗濯をする少女と出会った。2人ともニコニコ楽しそうだった。突然、中年女性が、やってきてお母さんを起こり始めた。「なぜ、母親が洗濯をしているの。こんなことは子どもがやるのが当たり前でしょう。あなたは娘を甘やかしてばかりいる」と怒っていた。日本の子供たちは炊事洗濯などの家事はお母さんがやることが当たり前だと思っています。それは大間違い。家事は子どもがやることが当然だと考えている国のほうが多いのです。

カンボジア セントラルマーケットの少女
セントラルマーケットの少女

少女はホームレス。お父さん、お母さんは亡くなったと言います。3歳年上のお姉ちゃんと弟と共に路上で生活している。朝の5時ごろマーケットに出かけて行ってダンボールなどを拾うことから一日が始まる。しかし毎日の食べ物を買うお金を稼ぐことは難しい。ダンボール拾いが終わると外国人が泊まるホテルの前に立って物乞いをする。腰に抱いた弟の額には大きな出来物があり体調も悪そうだ。彼らが生き抜くのは大変なことです。別れ際に少女が「おじさん、大丈夫だよ。弟は私がちゃんと育てるから心配しないで」と笑顔で言った。

モンゴル お父さんの手伝い
お父さんの手伝い

遊牧民のお父さんと仕事をしている少年とあった。年ごろは5歳くらいだろうか。小さな体で羊の毛皮を束ねてロープで縛っていた。全身に力を込めて歯を食いしばり、顔を真っ赤にして懸命に縄を引っ張っていた。小さな少年ではあるがたくましさを感じた。

カンボジア 靴磨きの少年
ゴミ捨て場の少年

少年は11歳。プノンペンのレストランの前で靴磨きをやっている。お客さんが食事をしている間にテーブルの脇に座り靴を磨く。お父さんは居ない。お母さんと、まだ、乳飲み子の妹が居る。母親は妹を生んでから体調を崩していた。少年が働いて家族を守っている。大声で話しながら客は食事をする。その下で少年は額に汗して必死に靴を磨く。もらえるお金は日本円にすると10円程度だった。

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