メイプリン村に保育園、大型井戸、発電機、遊戯場が完成
長年の内戦からいまだに地雷で手足を失う人が絶えないカンボジアのコンポンチャム州メイプリン村にこのほど、村初の保育園が完成しました。
メイプリン村では、幼児や児童を預かる施設がなく、畑仕事の時は幼児を木にくくったり、囲いに入れ放置したりするため、日射病や川への転落で毎年死亡者が出ていました。また、女児らが性犯罪に巻き込まれる事件も多発していたため、子どもたちを守り親が安心して働けるよう、村人の要請で設立しました。
アジアチャイルドサポートでは、総事業費1,200万円をかけ、子どもたちを預かる保育園や野外遊具、大型井戸、保育園周辺2キロ半に防犯のための街灯を設置しました。
5月29日に開かれた落成式では、村民総出で参加し、安心して働ける環境が整ったことを喜びました。出席したオッボリット外務副大臣は「一人一人が周りの人を助け、生きていくことで日本の皆さんの恩返しになる。末永く使えるよう、大切にしてほしい」と感謝の言葉を述べられました。
学校の完成を喜ぶ子どもたち
2008年のサイクロン災害の爪痕が残るミャンマーのポーニィゴォン村に小学校が完成しました。ポーニィゴォン村は首都ヤンゴンから西側に位置する農業と漁業が盛んな村で、人口約1,100人。サイクロン到来後、学校が崩壊し仮設校舎で対応してきましたが、雨期に床が浸水してしまうこともあり、村人が常設校舎の建設を要望していました。
6月17日に行われた落成式では、大勢の村人が参加し、子どもたちがカレン族の民族衣装に身を包み、伝統的な踊りを披露してくれました。その後、制服200着も寄贈され、チィチィレン校長は「子どもたちが学び、集うべき場所ができ、この上ない喜び。ミャンマーのために活動する人間に育てたい」と語りました。