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伝伝虫通信バックナンバー 通巻26号
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2009年の総評

2009年も、アジアチャイルドサポートの支援事業は皆様のおかげをもちまして順調に進めることができました。心から感謝いたしております。

ミャンマーでは、昨年のサイクロン被災地に向けての支援を継続、新たな学校も完成致しました。家族や友人、家などを失った子どもたちにとって、一日も早く、学校で勉強し、クラスメートとの交流を再開することが、災害の辛い記憶から立ち直らせ、子どもたちに笑顔を取り戻すための精神的ケアの一つとして大切な役割を果たしています。

ミャンマーの女性かつてハンセン病に苦しんでいた方々は、よりいっそう活き活きと暮らしています。栄養バランスを考えた食糧援助に加え、ミシン工場の運営が大きな成果を上げています。彼らの製作した小学校の制服は、学校の先生にも子どもたちにも大変喜ばれ、近隣の村からは彼らの高いミシン技術を習いに来る人々が出てきました。ミシン事業で得た収入で周辺の土地を買い拡げ、マンゴーや野菜の畑をするようになりました。今まで、過酷なまでの差別を受け、今日を生きることさえままならなかった人々が、日本の皆さまの温かい支援で自立への道を一歩一歩確実に歩んでいます。

井戸の前で洗濯をしている子どもたち井戸の建設事業は、建設地域がインフラ整備されていない地域がほとんどということもあり、工事が天候に左右されやすく、時間はかかりますが、大型井戸が約60基、小型井戸が270基以上完成致しました。(30基以上が建設中)水質検査も慎重に行っており、20万近くの人々に安全な飲み水を提供しています。

ビデオカメラを見てはしゃぐ子どもたち

モンゴルでは現地団体(NGOジェンダーセンター)とともに、ゴミ捨て場に暮らす子どもたちや貧困家庭に対する支援活動が着実に成果を上げています。ゴミ捨て場で暮らす子どもたちの中には、戸籍さえない者も多くいます。戸籍がないと行政の福祉支援を受けることができないため、そういった極度の貧困家庭にアプローチして戸籍を習得~福祉支援の受給ができるよう手助けしています。また、学校教育に復帰させるため、読み書きなどの後れを取り戻すよう支援センターで教育し、食糧支援やシングルマザーの自立支援、住民と一体になって、地域全体の生活水準の向上を目指しての活動に取り組んでいます。

スリランカの女性たちスリランカでは、タミール人に対する農業支援を中心に始めました。農業労働者のみなさんに対する生活改善支援も一歩ずつではありますが、確実に進んでいます。被差別部落に対する井戸建設水道工事は現地で大きな反響を呼び、何もする気力の残っていなかった人々が勇気と自身を取り戻しました。

カンボジアの子ども

カンボジアでの活動は、障害者支援や井戸、学校、職業センターなどの建設を行ってきましたが、今年は、新たに保育園を建設することが出来ました。カンボジア女性省大臣をはじめ、各省庁関係者からもACSの活動に対して高い評価を得ています。

メコン大学と提携するACS奨学金制度(50名の大学生への学費支援)で学ぶ学生たちが、難関の日本留学試験に合格したり、日本企業への就職が決まるなど確実な成果が出ています。

レンガを積む子どもネパールでの支援は、女性支援に力を入れています。この国では徹底した男尊女卑思想が非常に根深く、女性の寿命が短いのもこれが原因とさえいわれています。女性センターの建設、若い女性たちの社会進出を支えるための研修センター運営、カースト制度で苦しめられている子どもたちの学校補修工事、HIV感染に苦しむ女性を支えるための事務局運営支援が始まりました。ACSの支援で確実に多くの女性たちが支えられることは間違いありません。

これからも、会員の皆様と共にアジアの人々を支えて参ります。今年も、なお一層のご理解・ご支援・ご協力を賜わりますよう、よろしくお願い致します。