那覇市立銘苅小学校は、平成18年から児童自らの責任で職業を選択し決定していく能力、態度を身に付ける「キャリア教育」の一環として「塩販売実習プログラム」に取り組んでいます。模擬会社を設立し、企画・販売・会計・宣伝・デザインなど8種類を設置。販売する商品の製作工程、接客マナーを体験しながら社会と自己の結びつきを学びます。塩販売で得た収益で、これまでに井戸を6基建設、約1,000名の命を支えています。
平成23年11月29日、沖縄県那覇市内のショッピングセンターで販売実習が行われました。今年からリサイクル紙のトイレットペーパーも加わっています。
お揃いのTシャツやハッピを着た子どもたちが買い物客に駆け寄り、キュウリの塩漬けやおにぎりの試食を振る舞い、エイサーやダンスで盛り上げながら大きな声でアピールしました。ショッピングセンター内のお客様も元気な声に引き寄せられ次々と販売会場を訪れています。商品を渡すときには、きちんと両手を添えて深々とお辞儀をし、声を揃えて「ありがとうございました。」と感謝を伝えています。
子どもたちは事前学習で井戸が必要とされる現状を学び、「ミャンマーに井戸を贈ろう」との目標に向けて、一生懸命に販売を呼びかけました。準備した塩350個トイレットペーパー160セットは、予定時間の2時間前で完売しました。収益金で平成24年3月に7基目の井戸が完成しました。
平成24年3月9日、沖縄市あげだ児童館が第7回西日本国際財団アジアKids大賞を受賞しました。国際交流事業を通じ国際相互理解と国際友好親善の促進に貢献している九州・沖縄・山口地域の小・中学校や子ども団体に贈られる賞です。
あげだ児童館は、平成17年からアルミ缶を収集し、積み立てられた資金で井戸を建設しています。現在までに4基が完成し、5基目を建設中です。活動が上級生から下級生へと受け継がれ、さらに地域ぐるみの活動へ発展したことが、審査員の高い評価を得ました。
平成17年「現代社会は物を大切にする気持ち、感謝の気持ちが足りないのではないか」と考え、子どもたちの自主性を尊重しながら楽しく学ぶ活動を模索していた当時の館長と子どもたちによって「エコクラブきずな」が結成されました。その活動を通して、川の水を飲み感染症や下痢で命を落とす子どもたちがいることを知り「自分たちにも何かできないか」探し求めたのがきっかけでした。
3月13日、沖縄市役所を訪ねて東門市長に受賞を報告。渡辺さん(安慶田小学校4年)「みんなに声掛けしていきたい」、安里館長は」子どもたちに継続してもらえるように工夫している。地域にもPRして輪が広がっている」と語っていました。市長からは「みんながやっている事をどんどん広げて頑張って欲しい」と激励されました。
高校生の時、児童館に通う子どもの一人として、参加していました。空き缶集めは、汚い、疲れると逃げたりしていましたが、完成した井戸に喜ぶミャンマーの人たちの写真を見て、人に役に立っているんだと感じて、取り組む気持ちが変わりました。今は職員の一人として、活動の意義を子どもたちに伝え、楽しみながら活動に取り組んでいます。