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伝伝虫通信バックナンバー 通巻38号 ③
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命の泉事業

2011年、ミャンマーは約50年間続いた軍事政権から民主化に向けて進み始めました。アジア最後の投資先として、めざましい経済成長をし、高層ビルや道路がどんどん作られています。中古車輸入の規制緩和によって車も増え、急速な工業発展が進んでいます。その一方、都心部でも停電することがあるなど、インフラ網の整備が今後の課題となっています。

命の泉事業

都心部から少し離れると、電気・水道・ガスもなく、物価の高騰にともない生活は以前よりも増して厳しくなっています。水の問題は深刻で、井戸がない地域では、赤茶色の泥水や溜め池の水を飲料水とするため、抵抗力の弱い子どもたちが腸チフスや赤痢などの病気で命を落としていまう事も少なくありません。

アジアチャイルドサポートでは、ご支援頂いた皆さまのおかげで、これまでにミャンマーへ井戸を約590基建設してきました。(2015年6月現在)井戸が出来ることで、水を媒介とする病気の減少、子どもたちの水汲みの仕事が軽減され、家畜の世話や勉強する時間が増えます。今後も引き続き井戸建設を行ってまいりますので、皆様のご支援・ご協力をお願いします。

命の泉事業
井戸建設費変更のお願い

現在小型井戸1基10万円、大型井戸1基35万円でのご案内をさせて頂いてりますが、上記でも紹介させて頂いた通り、ミャンマーは急激な経済成長をしており、原材料・人件費等の高騰、為替レートも5年間で31%も上昇し、残念ながら従来の価格を維持することが困難となりました。つきましては、誠に申し訳ございませんが、平成28年1月より建設費を「小型井戸1基15万円、大型井戸1基45万円」へ変更させて頂きたく、お願い申し上げます。

※スリランカ・ラオスでも井戸建設を行っております。国によって施行方法や費用が異なりますので、詳細はお問合せください。

命の泉事業

ラオス奨学金支援

最高学府で勉強がしたい、そして日本語教師になる!

ラオスは長期間にわたる内戦の影響により社会・経済開発が遅れ、カンボジア・ミャンマー等と共に最貧国(国連)の一つとして指定されています。政府は国家の発展のためには、上級の管理者、経営者、技術者の育成が重要と考え、アジア開発銀行の支援を受けて1996年に初のラオス国立大学を設立しました。全土から優秀な人材が集まりエリート養成機関として重要な 役割を担っています。アジアチャイルドサポートは平成26年度より日本語学科20名の奨学金を支援しています。

頑張る奨学生を応援します。
カンサイパイダー(4年生・24歳)

カンサイパイダー(4年生・24歳)

農村部の出身です。子どもの頃は車を見たことがありません。毎日牛の面倒をみていました。家族は弟が1人と妹が2人。高校まではとても大変でした。学校ではお昼は食べません。お金がなかったから。学校のあとでマーケットで野菜、とうがらし、うりを売りました。そのお金で勉強してきた。日本語はとても面白い。日本の習慣をもっと知りたい。将来は日本語の教師になりたいと思う。なれたら毎日とても幸せ。

プッダーワン ラッサミー(2年生・20歳)

プッダーワン ラッサミー(2年生・20歳)

6歳の時、母が亡くなりました。父はお坊さんです。それで親戚に預けられました。学校に行く前に家事をするので、毎日早く起きなければなりません。10歳の時にアルバイトしたことがあります。お金がないからです。生活のためです。日本のファッション、料理に興味があります。将来は日本人と働きたいです。

サロンサイ ケオ ヴィライ(4年生・28歳)

サロンサイ ケオ ヴィライ(4年生・28歳)

両親は私にいろいろ仕事をさせました。掃除・洗濯や畑の野菜に水をやったり家畜にえさをやったりすることが、ほとんど毎日遅刻していました。土日は森や川で食べ物を探しました。町にいるみなさんは良い学校で勉強してきていますから、田舎に住んでいる学生たちの苦しみが分からないでしょう。私の田舎の学校は小さくて古くてボロボロ。文房具も足りません。大雨が降ったら雨漏りをするので座る場所がなくなります。日本人は優しいし厳しい。これからはラオスとの関係も強くなるのでしょう。ですから勉強します。夢はいつの日か日本語の学校を建てることなんです。

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