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伝伝虫通信バックナンバー 通巻41号 ③
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皆様の温かいご支援によって支えられています。-平成28年度の主な活動紹介-

●熊本地震支援

熊本地震支援

被害の収集した益城群を中心に調査・支援を行いました。内陸性気候で冬は非常に寒く、夏は日差しがきつく蒸し暑い土地柄、避難生活は大変厳しくなることが予想されました。

直近のヒヤリング内容に沿って飲料水・野菜ジュース等や食料を大量にお届けしました。また、肌着300名分、防寒用毛布200枚、クーリングマット、虫よけ、リップクリーム、化粧水、綿棒、おもちゃ、画用紙、色鉛筆等もお届けしました。

避難所に入りきれず車中泊や壊れかけた家屋で避難生活を余儀なくされていた方々へ、飲料・食料の他、LEDランタン、携帯用ガスコンロ、耐寒用マットを含むテントセット20張りと寝袋160個余りもお届けしました。地元消防団やボランティアの手でテントを建てて貰った高齢のご夫婦は「やっと身体を伸ばして休むことができる、寝袋を初めて使うけど、気持ち良いね~」とたいへん喜ばれていました。60代のご夫婦は「ガスコンロがあったから暖がとれる、温かい食べ物は心身ともにリラックスできるから有難い!」と、顔をほころばせていました。

今回のように行政機能がダメージを受け、まとまった情報収集・分析・支援等の提供が難航するなか、被災された方々だけでなく、地域特有の事情や人間関係をよく知る地元の消防団、町内会、婦人会、青年部の皆さん等にもヒヤリングを重ね、行政では手の届きにくい場所への細やかな支援を届けることができました。

●ネパール マハンカールベーシック学校給食支援

ネパール マハンカールベーシック学校給食支援

カーストの習慣が今も根強く残っており、小さな子どもでさえ勉強する暇があったら働くほうがまし、という意識が一般的だったくらい貧しいこの農村で行っている学校給食支援。

村出身の幼稚園児から中学課程の110名の子どもたちが利用しています。日に一度、週に6回の給食で、「 ご飯が食べられるから」と学校に通う生徒が増えました。生徒達の栄養状態も大いに改善され、家計の助けにもなると評判を呼んでいます。

7年目を迎え、保護者や地域の方々にも調理等への協力を得られるようになりました。6つの学校合同で行われた誌の朗読大会ではこの学校の生徒が優勝しました。勉強に対する意欲・学力がともに向上し、教育に対する人々の意識も高まっています。

●ミャンマー ダウニー・ニャンイン村教育支援

ヤンゴンから100Km以上北に位置するダイウー町。ここには政府からいまだ正式に村として認可されていない集落が40近くもあり、公的な教育関係のサポートが得られず、勉強する機会さえ無い人々が大勢暮らしています。読み書きさえできない人々は、簡単な詐欺にも騙されやすく、人身売買の被害も相次いでいます。

その集落のひとつ(通称)ニャンイン村(約60世帯、人口200名程度)では、かつて森林局の仕事や象使いなどをしながら、自然と共に生きてきた少数民族の集落でした。しかし、前述の状況に加え、大企業による土地の買占めに遭い、生活と仕事の場を奪われてしまい、ますます生活が困窮を極めるようになり、現地の篤志家が収入を削って人々を支えていましたが、限界があると報告を受けたため支援に入りました。雨風を心配せずに学べるようになった新校舎は、前年度より30名も多い、80名の児童の登校を心待ちにしています。

●大学奨学金支援

大学奨学金支援

学業成績が優秀でありながら、経済的理由で高水準の教育が受けられない、ラオス国立大学文学部日本語学科20名、カンボジアメコン大学日本語学科5名の学生へ奨学金を支援しています。

チッタパン・ミットパンヤーさん(ラオス)
「家計を支える父が病に倒れ、生活がますます苦しくなるなか、母は奨学金で頑張る私を応援してくれています。日本企業に就職し、一日でも早く家族を支えられるよう、日々勉強に励んでいます」

●パラオ 車いす・ラジオ・音響機器支援事業

パラオ 車いす・ラジオ・音響機器支援事業

親日家の多いパラオ共和国は、386個ある島の面積を合計しても屋久島ほどの大きさで、人口2万1千人余りの小島嶼開発途上国※です。観光業に頼るこの国の財政は非常に厳しく、国家予算の1/3は米国から援助を受け、その他各国NGOの支援も大きな力となっています。

社会文化省からの要請に基づき、昨年9月、エイジングセンターや病院等に車いす50台、日中家族が働きに出ている間ひとりでいる高齢者の方々へらじを180台等をお届けしました。日々の町の様子やニュースをラジオで聞き、車いすの力を借りて行動範囲を広げるということは、社会からの孤立を防ぎ、寝たきりや認知症予防のうえでも、大変役立ちますと喜ばれました。

※地球温暖化による海面上昇の被害を受けやすく、島国特有の問題(小人口、遠隔性、自然災害等)による脆弱性のために、持続可能な開発が困難とされる国:外務省HP参照

●井戸建設事業

井戸建設事業

アジア途上国では、インフラ整備が手付かずの状態で、飲み水も含めた生活用水のすべてを溜め池や川の水で賄っている地域がまだまだ沢山あります。

乾季にはその貴重な水源も涸れてしまうため、人々は仕方なく、ますます不衛生な水を飲まざるを得ず、抵抗力の弱い子どもたちや高齢者が、コレラや赤痢などに感染して体力を消耗し、命を落とす事態も続いています。

1人でも多くの人が安全な水を入手できるよう願いを込め、今年度は、ミャンマー・スリランカ・ラオスの3か国で大小合わせて26基の井戸を完成させ、約1万名もの人々に安全な水を届けることができるようになりました。

●写真パネル展

「最も大切なボランティアは自分自身が一生懸命に生きること」という理念のもと取り組んでいる青少年健全育成運動のひとつで、当団体の立ち上げ時から継続しています。昨年度もサポータ賛助会員様、代表理事池間の本や講演で心を動かされた皆さま、講演を主催してくださる皆さまにご協力頂き、各地で展示会を行いました。講演とはひと味違い、写真に登場する人物たちとゆっくり目線を合わせ、時や場所、環境の垣根を越えて届くメッセージに触れられる、素晴らしい学びの場を広げて頂いています。

パネルサポーター募集

 

●その他の支援事業

・ミャンマー:ハンセン病患者支援 ・スリランカ:奨学金支援 ・ネパール:HIV感染者保護施設支援 ・東日本大震災思い出プロジェクト ・沖縄市補習授業支援 他・・・